足がむくむ
年を取るにつれて、足がむくむと感じることが多くなります。
患者さんでも足がむくむ方が年齢が上がるにつれ見受けられます。
ということで、今回は一般的に浮腫みのことを簡単にまとめてみました。
✅ 足がむくむ主な原因
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血液の流れが悪くなる
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長時間立ちっぱなし、座りっぱなし
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加齢や運動不足でふくらはぎの筋肉(血液を心臓に戻すポンプ役)が弱る
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リンパの流れが滞る
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手術やけがの後、リンパ管の働きが弱まる
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リンパ浮腫
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ホルモンや体質の影響
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塩分を多くとると、体が水分をため込む
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女性は生理前や妊娠中にホルモンの影響でむくみやすい
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心臓・腎臓・肝臓など臓器の病気
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心臓が弱って血液を押し戻せない(心不全)
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腎臓が悪くて水分・塩分を処理できない
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肝臓病で血液中のタンパクが減ると水分が血管外に漏れる
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薬の副作用
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降圧薬(カルシウム拮抗薬など)
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ホルモン剤、抗炎症薬 など
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✅ むくみの種類の違い
| 特徴 | 静脈性のむくみ(例:下肢静脈瘤、心不全など) | リンパ性のむくみ(リンパ浮腫) |
|---|---|---|
| 出やすい時間帯 | 夕方に強い(朝は軽い) | 1日中持続(朝も夕方もむくみがある) |
| 左右差 | 両足に出やすい | 片足だけ強く出ることが多い |
| 皮膚の状態 | やわらかい、指で押すとへこむ(圧痕が残る) | だんだん硬くなる、押してもへこみにくい |
| 進行のしかた | 日常生活で増減する(立ち仕事・長時間座ると悪化) | 少しずつ進行し、慢性的になる |
| その他 | 足のだるさ、こむら返り、血管の浮き(静脈瘤)が見える | 皮膚が分厚くなり、象皮症(ゾウの皮膚のよう)になることも |
✅リンパ管の働き
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余分な水分を回収する
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血液は毛細血管から酸素や栄養を届けますが、そのとき一部の水分が血管の外にしみ出します。
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出すぎた水分を「リンパ管」が回収し、再び血液に戻します。
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これがうまくいかないと「むくみ」になります。
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老廃物や異物を運ぶ
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細胞から出た老廃物や細菌を回収し、リンパ節(フィルターの役割)でチェック。
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そこで免疫細胞が働いて、病原体を退治します。
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免疫の一部を担う
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リンパ節は“免疫の関所”。
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体に入ってきた細菌・ウイルスを見張って、免疫反応を起こします
そもそもリンパ管とは、身体の中をめぐるリンパ液(透明な体液)流す”管” のことです。
血管に動脈と静脈があるのと同じように、リンパにも専用の通り道があります。
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✅リンパ管の流れのイメージ
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血液 → 毛細血管から水分が外へしみ出す
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→ 余った水分がリンパ管に入る
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→ リンパ節でチェックされる
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→ 最終的に首のあたりで静脈に戻る
リンパ管のイメージのまとめ
「血液からあふれた水分や老廃物を回収して、体をきれいにしながら免疫を守る下水道+浄水場」


